ChatGPTでJava開発を効率化!活用例からメリット、注意点まで



 
幅広い分野で活用が進むChatGPTは、Java開発においてもさまざまな作業の効率化に役立ち、開発スピードやコード品質の向上に貢献します。本記事では、Java開発にChatGPTを活用する方法やメリット・注意点のほか、ChatGPTを用いたJavaプログラミングのノウハウが学べる研修をご紹介します。
何ができる?Java開発におけるChatGPTの活用例


 
ChatGPTは、米国のOpenAI社が開発した対話型のAIチャットサービスです。GPTは「Generative Pre-trained Transformer」の略語で、膨大なテキストデータを学習し、文章の生成や言語理解の能力を備えた大規模言語モデル(LLM)を指します。

高度な深層学習により、ChatGPTでは多岐にわたる分野やテーマでの対話が可能です。ビジネスにおいては、カスタマーサポートやリサーチ、マニュアル作成、アイディア出しなど幅広い用途で活用が進んでいますが、ChatGPTはJava開発にも役立ちます。

ここでは、Java開発におけるChatGPTの活用例を4つご紹介します。

活用例①コーディング

ChatGPTはJavaやPython、C言語など多様なプログラミング言語に対応しており、プロンプトで指示することでプログラミングコードを生成できます。プロンプトには、使用する言語や実装したい処理の流れなどを記載します。

<プロンプトの例>

Javaで指定されたファイル(テキストファイル)を読み込んで、その内容をコンソールに出力するコードを教えてください。

 

Javaで指定された数(例えば-5)が正か負かを判定するコードを教えてください。

 

ChatGPTを活用すれば、コーディングの経験が少ない人でも、複雑なアルゴリズムのプログラミングに対応しやすくなります。

 

活用例②デバッグ支援

ChatGPTは、既存のコードにおけるエラーやバグを発見し、原因の特定・修正を行うことができます。複雑なエラーメッセージや解明が難しいバグであっても、ChatGPTは速やかに有効な解決策を提示します。

<プロンプトの例>

以下のコードで動作しない部分があります。問題を指摘して修正方法を教えてください。

 

エラーメッセージ「NullPointerException」が表示されました。このエラーが発生する原因と解決方法を教えてください。

 

活用例③コードレビュー

Java開発の品質管理に欠かせないコードレビューにも役立ちます。ソースコードの可読性や効率性、セキュリティに問題がないか、一般的なコーディングルールに準拠しているかなど、あらゆる観点で検査・評価を行います。

<プロンプトの例>

以下のJavaコードをレビューしてください。コードの最適化や可読性の改善点、潜在的な問題点などを指摘してください。

 

以下のJavaコードをレビューしてください。特にセキュリティ、パフォーマンス、エラーハンドリングに問題がないかを確認し、改善提案をしてください。

 

チームによってはコードレビューの基準が曖昧な場合がありますが、ChatGPTを活用すれば常に一貫した視点からフィードバックが得られます。

 

活用例④仕様書や設計書の作成

Java開発における仕様書や設計書の作成にもChatGPTが活用できます。要件整理や用語の定義、機能の記述だけではなく、設計を具体化するためのクラス設計やフローチャート作成、データベースの設計なども支援します。

<プロンプトの例>

以下のJavaソースコードをもとに、仕様書を作成してください。

 

ユーザー登録機能のシーケンス図を作成したいです。ユーザーがWebフォームに情報を入力し、サーバー側でデータベースにユーザー情報を保存する流れを説明してください。

 

ChatGPTをJava開発に活用するメリット・注意点


 
ChatGPTをJava開発に活用するとさまざまなメリットが得られますが、注意すべき点もあります。

それぞれ、具体的に見ていきましょう。

メリット

コーディングやエラー処理を手作業で行うと相応の工数がかかりますが、ChatGPTを活用すれば必要なプログラミングコードや問題解決のアプローチ方法が瞬時に提示されます。手間のかかる作業が自動化されることで、開発者は一から調べる必要がなくなり、開発スピードを大幅に向上できます。仕様書や設計書の作成にかかる時間も短縮できるため、関係者との情報共有や連携をスムーズに行えるようになります。

また、デバッグ支援やコードレビューに活用することで、エラーやバグだけではなく潜在的な問題点なども早期に発見でき、速やかに修正・改善を行えます。これにより、正確性や効率性、可読性などが高まり、開発品質を向上させることができます。

ChatGPTを活用して手作業を削減すれば、プログラミングに関わる人件費も抑えられます。短時間でより多くの作業を進められることで、生産性が向上し、人的リソースを重要度の高い業務に振り向けることも可能になります。

注意点

ChatGPTを活用するとJava開発を大幅に効率化できますが、提供されるコードや解決策が常に正確とは限りません。誤った情報が含まれている場合もあるため、提供された情報を鵜吞みにせず、必ず自分でテストやレビューを行い、正確性を確認することが重要です。

また、AIが学習したデータは一定の時点の情報に基づいています。ChatGPTが生成した情報が、最新のフレームワークやライブラリの仕様に合致しない可能性がある点にも留意しましょう。

加えて、セキュリティとプライバシーに関する配慮も必要です。ChatGPTに入力した内容は外部サーバーで処理されるため、開発中のコードに機密情報や個人情報が含まれる場合は情報漏洩のリスクがあります。例えば、顧客情報やパスワード、個人識別情報などを含むコードやテキストを入力する際は、情報の匿名化や削除、ダミーデータを使用するなどの対策が必要です。

ChatGPTは、注意点も踏まえて適切に扱うことが大切です。自己流のやり方では開発現場で上手く活用しきれない場合もあるため、まずは基本から体系的・実践的に学ぶことをおすすめします。

実践的に学ぶ!アスリーブレインズの「ChatGPTを活用したJavaプログラミング研修」


 

当社アスリーブレインズは、多彩なカリキュラムでITエンジニアやDX人材の育成を支援するIT研修会社です。現場で活かせる実践的なカリキュラムや、質が高くわかりやすい講義を強みとしており、研修満足度・リピート率ともに90%以上と高評価を得ています。

当社は最新テクノロジーに関する研修も取り揃えており、開発現場で活かせる実践的なスキルを習得できます。

研修の概要

本研修では、ChatGPTを活用したJavaプログラミングによる開発効率化を目指します。システム開発の設計からプログラミングに至るまで、各工程におけるChatGPTの効果的な活用方法を、実践的な演習を通じて学んでいただけます。

 
ChatGPTを活用したJavaプログラミング~効率的なコード開発編~

  

日数

2日間(9:30~17:30)

開催形式

オンライン

対象者

Javaの基本的な知識を有する方

AIセキュリティの基本的な知識を有する方

研修内容

1.ChatGPTとJava
 ・ChatGPTとは
 ・Javaとは
 ・Java開発でのChatGPTの利点
 ・ChatGPTを使用したJavaプロジェクトの事例
 
2. ChatGPTを用いたJavaプログラミング
 ・ChatGPTを活用した開発支援
 ・ChatGPTとJava IDEの連携方法
 ・ChatGPTを活用したコーディング
 ・ChatGPTと連携したコード改善
 【演習】 ChatGPTを用いたJavaプログラミング
 
3.フレームワーク
 ・Javaフレームワークの概要
 ・ChatGPTとJavaフレームワークの併用
 ・ChatGPT活用に関する考慮点
 【演習】 フレームワーク
 
4.プロジェクトの進め方
 ・ChatGPTとプロジェクト計画
 ・要件定義と基本設計及び詳細設計
 ・コーディング規約とチーム開発
 
5.JavaにおけるChatGPTの応用事例
 ・業務自動化スクリプト作成
 ・ユーザーインターフェース開発
 ・Javaプログラミングの未来
 ・Javaの最新トレンド
 
6.まとめ

※カリキュラムは予告なく変更される場合があります

本研修は、1社様向け研修の開催を承ります。
開催日程・受講人数・場所・内容など、お客様のご要望に応じたアレンジやご提案が可能です。

研修詳細はこちら
ChatGPTを活用したJavaプログラミング~効率的なコード開発編~

Java開発にChatGPTを活用しよう

ChatGPTはコーディングやデバッグ、コードレビューなどに活用できるため、Java開発を大幅に効率化できます。開発品質の向上やコスト削減にも寄与するため、本記事でご紹介した注意点も念頭に置きながら上手に取り入れましょう。

ChatGPTを活用したJavaプログラミング研修にご興味がある方は、下記よりお問い合わせください。
 

1社様研修についてのお問い合わせはこちら