
プロジェクトマネジメントとは|成功のコツからPM育成手法まで

プロジェクトマネジメントとは
「プロジェクト」は計画・企画・事業、「マネジメント」は経営や組織などの管理をすることを意味する言葉です。「プロジェクトマネジメント」は、各種プロジェクトをスムーズに進め、成功させるために適切に管理することを言います。
プロジェクトマネジメントの必要性
プロジェクトマネジメントは、プロジェクトを円滑に遂行するために、必要不可欠な管理手法です。プロジェクトマネジメントには、人材、資金、資材などを適切に管理し、最終的なゴールに向けてスケジュール管理するなどの業務もあります。
プロジェクトマネージャーの存在
プロジェクトマネジメントを推進する人材を、プロジェクトマネージャー(PM)と呼びます。プロジェクトのスタートからゴールまで進行管理し、成果物のクオリティや、納期などに責任を持つ仕事です。プロジェクトの進行中に、適切に意思決定し、メンバーをゴールまで導きます。
近年、IT企業の台頭や一般企業でのDX化などにより、PMは圧倒的に不足していると言われています。
プロジェクトマネージャーに必要なスキル
プロジェクトマネージャー(以下、PM)に必要なスキルを見てみましょう。
必要なスキル
PMには、最低限以下の能力が必要です。
- ◎リーダーシップ
- ◎コミュニケーション能力
- ◎プロジェクトに関する知識
プロジェクトは、一般的に複数のメンバーで進めるものです。そのため、メンバー一人ひとりの特性を見極め、チームとして引っ張っていく力が必要です。そのためには、コミュニケーション能力も必要不可欠です。プロジェクトはチーム内だけでなく、社内の別部署、社外の協力会社など多くの人が携わるケースもあるからです。
もちろん、プロジェクトに関する知識は網羅的に持っておく必要があります。そのプロジェクトが終わるまでは、常に勉強が必要と言えるでしょう。
PMの育成方法
現在、日本ではPMの人材不足が深刻化しており、新たな採用が難しい現状があります。企業では、中長期的な視点でPMの人材育成を「投資」と考え、教育資金や時間をかけて社内で育成する動きが加速しています。将来的に、PMの育成に注力する企業とそうでない企業の間に、大きな競争力の差がつくと考えられています。
育成するためには、まずPMの素養がある人材を選定します。その上で、社内研修・社外研修で必要な知識やスキルをしっかり教育し、既存のPMのフォローなどで実践を積むなどして、社内でのPM育成を進めましょう。
PMの資格
PMには、いくつかの資格があります。代表的なものに「プロジェクトマネージャ試験」があります。独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が実施しているもので、対象者として「高度IT人材として確立した専門分野をもち、組織の戦略の実現に寄与することを目的とするシステム開発プロジェクトにおいて、プロジェクトの目的の実現に向けて責任をもってプロジェクトマネジメント業務を単独で又はチームの一員として担う者」と設定されています。
同資格を取得するために期待される基準としては、
- 組織の戦略、システム全般に関して基本的な事項を理解できる
- プロジェクトを取り巻く環境変化、ステークホルダーの期待を正しく理解できる
- 目標設定し、達成のためのマネジメントプロセスを修整することができる
- チームの意識を統一し、パフォーマンスの向上を実現できる
- リスクに対応するために、柔軟に対応できる
- プロジェクトの実績を正しく評価できる
などが挙げられています。試験では、プロジェクトの立案や計画、実行管理、そして終結させて評価するまでの一連の流れについてのスキルや知識が問われます。試験の合格率は10%台と、難易度の高い国家資格となっています。
【参考】プロジェクトマネージャ試験/IPA
https://www.ipa.go.jp/shiken/kubun/pm.html
プロジェクトマネジメントを成功させるコツ
プロジェクトマネジメントを成功させるためには、どのようなコツがあるのでしょうか。
目標の明確化
まずは、そのプロジェクトの「目的」を明確にすることです。そこに関わる誰もが、ゴールを具体的にイメージできるよう、定性的・定量的に設定します。その上で、その目的に至った背景や、ゴールの先にあるビジョンまでしっかり共有し、理解を促します。そうすれば、複数の人が関わるプロジェクトであっても、ブレることなく遂行することができます。
リアルタイムな情報共有
複数人でプロジェクトを進める上で必要なのが、情報共有です。タスクごとの進捗状況、メンバーの動きなどについて、関わるメンバーがリアルタイムで把握できるのが理想です。
そのためには、プロジェクト管理ツールなどを活用するのも一つの方法です。スケジュール、コスト、リソースなど、プロジェクトに関わる様々な要素を一元管理できるようになります。特に、近年はリモートワークも普及しているため、いつでも、どこに居ても情報を確認できるという環境を用意しておく必要があるでしょう。
リスクを想定
プロジェクトを進める上では、さまざまなトラブルが起こります。例えば、スケジュールの遅れ、予算の増大、メンバーの離脱などが挙げられます。それらをある程度想定し、何か起きた時にすぐに対処できるようにしておく必要があります。
手法を活用する
プロジェクトマネジメントには、進捗を視覚的に示した表「ガントチャート」「PERT図」など、活用できるさまざまな手法があります。世界的にも使用されているのが「PMBOK(ピンボック)」です。これは、プロジェクトマネジメントについて体系的にまとめられた書籍で、今や「世界基準」となっており、およそ4年ごとに改訂されています。PM必携の書とも言われています。
アスリーブレインズ 研修の特徴

社内でプロジェクトを成功させるには、PMの育成が必要不可欠です。アスリーブレインズでも、PMとしての基礎力が身に付く研修をご用意しています。ここでは、アスリーブレインズが提供する研修の特徴についてご紹介します。
特徴①現場に即した研修を開発
アスリーブレインズは、独立系SIerである株式会社ディ・アイ・システムの 100%グループ会社です。グループ内には現役の開発エンジニアが多数在籍しており、現場に即した研修を開発・提供しています。さらに、研修と現場のギャップを常に把握し、内容をブラッシュアップし続けています。
特徴②エンジニア経験が豊富な講師が指導
エンジニアとしての経験が豊富な講師も、多数在籍しています。現場での経験談を盛り込んだ、分かりやすい講義に定評があります。理解が難しい部分については、実際の事例を交えて解説します。マニュアルを読むだけでは身につけることができない、現場の業務に直結するスキルを提供しています。
特徴③お客様に合わせたオーダーメイドの研修設計が得意
アスリーブレインズは、お客様の業界や個別の状況に合わせたオーダーメイドの研修(カスタマイズ研修)の設計が得意です。現状の課題をヒアリングし、その解決に向けて、一緒に研修を作り込んでいくことも可能です。
まとめ
いかがでしたか?繰り返しになりますが、日本においてPMは不足しています。市場に居ない人材を、採用で獲得する事は非常に難しいと言えます。しかし、プロジェクトを遂行できる人材がいなければ、企業のチャレンジは進まず、やがて衰退してしまうでしょう。今後は、よりPM育成に注力が必要な時代となります。
アスリーブレインズでは、PMとしての「基礎力」を身につけられる研修をご用意しております。ぜひ一度、ご相談ください。
PM養成研修のご相談 |